Kawataka’s diary

週末と休日メインで更新中

読書

生物から見た世界 (ユクスキュル/クリサート)

1934年ユクスキュルの著作、イラストがクリサート。生物の行動を通して「環世界」という概念を語る本です。 生物からみた周囲の環境を環世界と定義しているようですが、主体が知覚するものはすべてその知覚世界になり、作用するものはすべてその作用世界にな…

実験医学序説 (クロード・ベルナール)

フランスの医学者ベルナールの1865年の著作です。実験医学の考え方を明確に示しています。パストゥールにも影響を与えたらしい。 観察と実験の定義から始まり、推理、実験結果の解釈、比較実験の重要性、反対証明、などなど。当時は「生命科学は物理や化学と…

啓蒙とは何か 他4編 (カント)

三連休の最終日、朝から良く晴れた一日でしたが、どこにも行かず、家で過ごしました。久しぶりに布団を干したので気持ちよく眠れるはず。 空き時間に読書。カント著「啓蒙とは何か 他4編」。 4編は、 世界公民的見地における一般史の構想 人類の歴史の憶測的…

自然発生説の検討 (パストゥール)

ルイ・パストゥールの「自然発生説」、1861年の書籍、当時39歳だったそうです。 「生物の自然発生説にとどめの一撃をあたえた書」という帯の宣伝文の通り、自然発生を否定します。 とにかく論理展開が非常にわかりやすい。そして実験の構成が緻密、だから説…

武士道(新渡戸稲造)

以前から興味があった「武士道(新渡戸稲造)」です。新渡戸稲造はアメリカ在住なので、この本はアメリカで英語版として出版された本、なので内容も欧米人向けでした。 おそらく当時の欧米人の「日本は未開で野蛮な国」っていう偏った見方に対して反論したか…

武家の女性(山川菊枝)

岩波文庫から。いつもの哲学や思想とはちょっと毛色が異なります。ですます調で、日本昔話のような柔らかい文体、読み易い。幕末の水戸藩士の家庭生活が題材で、著者の母からの聞き書きをまとめられたそうなので一次資料とは言えないのですが、信頼性の高い…

善の研究(西田幾多郎)

西田幾多郎の「善の研究」、森見登美彦の「四畳半神話大系」で小津君と二人で哲学の道で読もうとして挫折した本です。大変難しい本であったとか。 先月古本屋で入手して読んでみましたが、なるほど確かに難しかった。これまでに読んだ岩波文庫の中では断トツ…

物質と光 (ルイ・ドゥ・ブロイ)

ルイ・ドゥ・ブロイの1939年の著作です。なかなかに面白かった。 物理学の知識があると非常に分かりやすいのでしょうが、なにせドゥ・ブロイってド・ブロイ波の人でしょ、っていう程度の知識しかないので(しかもド・ブロイ波がなんであるかを全く覚えていな…

戦争論 下巻

もしクラウゼヴィッツが長生きしたら、もう少し考察が加わって、推敲されて、格段に完成度が上がっていたんだろうと思います。さぞかし心残りだったのでは。

戦争論 中巻

上巻に続き、戦争論の中巻を読み終えました。 中巻は、戦い方の具体的な解説が出てきます。難解です。1700年~1800年代の戦争の知識を前提としています。ナポレオンとかフリードリヒ大王の戦いをしょっちゅう引用していますので、ついていけないところがあり…

戦争論(上巻)

クラウゼヴィッツの名著です。学生時代に読もうと挑戦し、上巻の途中であきらめましたが、今回は、デカルトやらショーペンハウエルを読んで慣れていたことが幸いしたか、時間はかかったが読み終えることができました。ただし、まだ上巻です。次は中巻。 「研…

新潮文庫の100冊 太陽の塔

夏の文庫シーズンが到来しました。書店には新潮、角川、集英と各社の文庫が並んでおり、例年通り、森見登美彦の太陽の塔も平積みに。ぱらぱらとめくるうちに昔が懐かしくなって、購入しました。 手元にある太陽の塔はこれで3冊目、今回購入したのは令和元年6…

ルソー 「社会契約論」

ルソーの社会契約論を読みました。世界史でおなじみ、フランス革命に影響を及ぼしたという本です。 「各構成員の身体と財産を、共同の力のすべてをあげて守り保護するような、結合の一形式を見出すこと。そうしてそれによって各人が、すべての人と結びつきな…

響け!ユーフォニアム 決意の最終楽章 後編

「響け!ユーフォニアム 決意の最終楽章 後編」出張続きの新幹線でようやく読み終えました。これ以上は望めないというくらいのハッピーエンド、物語の終着点として最高でした。良かった。シリーズ物の小説でここまで続編が待ち遠しかったものは久しぶりです…

響け!ユーフォニアム 北宇治高校の一番熱い夏

響け!ユーフォニアムの3年生編の映像化が決定したそうです。今から楽しみです。 この機会にシリーズを読み返しています。 心のどこかで、彼らの失敗を願う自分がいる。ミスしろ。間違えろ。そう祈る自分自身を、心の底から軽蔑する。それでも、祈らずにはい…

ニコマコス倫理学(下)

快晴、風はあるものの暑い一日でした。夏がすぐそこまで来ています。今日は衣替え、古くなったシャツや靴下を廃棄してユニクロで夏用の靴下やTシャツを購入してきました。 それから、ニコマコス倫理学の下巻を読み通しました。下巻の大部分は「愛」がメイン…

ニコマコス倫理学(上)

暑い日が続くようになりましたが、今日は朝から曇り、風が強い日となりました。 数年前に購入して挫折したニコマコス倫理学に再トライしています。上巻を読み終えました。序盤が抽象的で難しいという印象ですが、中盤からは比較的読みやすい。 倫理的な卓越…

棚の作成  科学と仮説(ポアンカレ)

冷蔵庫の横に30cmほどの隙間がありまして、この隙間を埋めて棚を作ることになりました。昨日、設計図を書いては消して1時間悩み、ホームセンターで木材のカット方法に1時間悩み、組み立てに4時間くらいかかりました。半日がかりの仕事でした。そして、今日、…

休暇3日目 ペンギンハイウェイ(森見登美彦)

十年近く前に出版された単行本です。出版されたときに本を買ったのですが、読む機会を逸して本棚にしまい込んでいました。昨年アニメ映画にもなったので、気になって引っ張り出してきて読み始めました。 森見小説にしては珍しくヘッポコ大学生は出てきません…

知性について ショーペンハウエル

「読書について」に続き、「知性について」を読み始めました。時間と空間、意志と知性の関係、記憶について、天才とは、など。 知性は、外来の作用を受け入れるための、きわめて高度に発達した感受性にほかならず、われわれに本来固有な内的本質をなすもので…

トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ

昨日TSUTAYAへ行ったら「ビジネス書ランキング4位」とのことで売られていました。しかも平積み×3か所で。試しに買ってみました。ダイエット本です。 この本、要注意です。間違ったことは書いていないようですが、想定読者はアメリカ人です。日本とは全く食生…

読書について (ショウペンハウエル)

先日の「幸福について」に続き、ショウペンハウエルの「読書について」を読んでいます。この本、読書を勧める内容かと思いましたが、さにあらず。古典以外は悪書だから読むに値しない、多読は他人の思索が流入するだけだから有害、とばっさり切り捨てていま…

ショーペンハウアー「幸福について(人生論)」

ようやく暖かくなりつつあります。もう少しで春、そして花粉が飛散する時期です。今年は花粉の飛散量が多いと聞いています。マスクと目薬は準備済み、万全の体制で臨みます。 先週から、幸福について(ショーペンハウアー)を読み始めました。これは新潮文庫…