Kawataka’s diary

週末と休日メインで更新中

読書

饒舌について(プルタルコス)

プルタルコスは英雄伝でおなじみのプルタークのことだそうです。英語読みかギリシア語読みかの違い。全部で6章からなるエッセイ集です。さらっと読めます。 ・いかに敵から利益を得るか・饒舌について・知りたがりについて・弱気について・人から憎まれずに…

種の起源・下 ダーウィン

種の起源、下巻を読み終えました。 上下巻で非常に長い本なので、最後に要約と結論という章が設けられています。ここまで通して読んできて、要約を読むとようやく頭の中が整理できました。種の起源は、まず最初に下巻の第14章を読むと良いかもしれません。 …

郵便少年(森見登美彦)

郵便少年、森見登美彦著。 本棚を整理していたら出てきました。10年以上前にお菓子かなにかのおまけでついてきた文庫だったと思います。いや、お菓子がおまけだったかもしれない。 「ペンギン・ハイウェイ」の世界が舞台で、梨木香歩の「西の魔女が死んだ」…

四畳半タイムマシンブルース (森見登美彦)

森見登美彦の四畳半タイムマシンブルースです。単行本は買いそびれたので文庫本で買いました。 四畳半神話大系のメンバーが、タイムマシンで昨日と今日を行きつ戻りつする話です。昨日に戻るのは「エアコンのリモコンを救うため」。本当にしょうもない理由で…

種の起源(ダーウィン)

種の起源、ダーウィンの名著です。まずは上巻を読みました。 読みながら思ったのは、「当たり前のことが書いてある」でした。我ながら幼稚な感想です。現代では当たり前だが、19世紀には当たり前ではなかった。当時、この本は世界を驚かせ、その後の生物学…

君主論 (マキアヴェッリ)

マキャベリズムでおなじみのマキアヴェッリ。権謀術数とか残酷とか冷酷とかあまり良くない単語を連想するのですが、君主論を読む限り、そのようなことはなかった。15世紀のイタリア君主の心がけとして、至極真っ当なことを書いていると思いました。当時のイ…

内乱記 (カエサル)

ユリウス・カエサル本、二冊目。 年代的にはガリア戦記の後です。ローマ元老院メンバーと仲たがいし、スペインからエジプトまで、地中海諸国を東へ西へ走り回る物語です。 カエサルと言えば、「賽は投げられた」と言ってルビコン川を渡る名場面があるはずで…

孫子

古代中国の兵法の書です。非常に短くてすぐに読めますが内容が深い。戦争だけではなくいろいろなことにあてはめられる。孫子をベースにしたビジネス書が何冊も出ていますが、それも納得です。また、世の中のおっさん達が孫子を語りたくなるのもわかる気がし…

ガリア戦記 (カエサル)

カエサル将軍が紀元前58~52年にガリア(今のフランス)に遠征したときの記録で、カエサル本人が書いたそうです。 ガリアにとどまらず、ゲルマーニーとも戦い、ブリタンニア(今のイングランド)がガリアを支援していると気づいたので、海峡を渡ってイン…

アナバシス (クセノポン)

「クセノポン」と打とうとしたら「癖のポン」と変換されました。可愛い。 紀元前400年頃、ソクラテスの時代、ペルシア王国の王と王弟の内紛にギリシア兵1万人が外国人部隊として参加しました。トルコのエーゲ海沿岸を出発し、半年かけてイラクのバグダッド…

友情について (キケロー)

「老年について」に続き、キケロー2冊目。今度は友情について。 前作「老年について」は、カトーがまだ年若いスキーピオーとラエリウスに、老いについて語っていましたが、本作では年を取ったラエリウスがスキーピオーを亡くしたあとで、友情について語りま…

老年について (キケロー)

紀元前43年に没したローマの政治家、キケローの人生論です。この本の当時84歳とのことで、長寿。老年に焦点を当てる本は古代ローマでは初めてだったみたい。 ページ数は短くて直ぐに読めます。なかなかに渋い本でした。 P.22 老年が惨めなものと思われる理由…

プロタゴラス ソフィストたち (プラトン)

ソクラテス本、7冊目。今度の相手はソフィストの重鎮、プロタゴラス。 徳は人に教えられるのか、というテーマで議論を進めるソクラテスとプロタゴラス、ソクラテスは教えられないと考えているので、プロタゴラスの主張に反論をしていきます。ただ、後半はち…

ゴルギアス(プラトン)

プラトン先生のソクラテス本、6冊目です。今回の相手は3人です。ゴルギアス、ポロス、カルリクレス。カルリクレスがかなり抵抗しますが、ソクラテス師匠は負けません。最後、カルリクレスは話すのをやめてしまい、ソクラテスの話を聞くだけになってしまう…

テアイテトス (プラトン)

プラトンの5冊目です。ソクラテス節、全開でした。 知識について、っていう副題だから「知識とは○○である」という結論が出てくると思って期待して読み進めましたが、(途中では「知識とはこうだよね」という発言も出てきたのですが)最終的に全部否定されま…

ダフニスとクロエー (ロンゴス)

同名のバレエがありますし、ラヴェルの管弦楽組曲「ダフニスとクロエ」は超有名ですが、もともとは紀元2~3世紀ごろのギリシア文学作品だそうです。ギリシアですがプラトンの時代からは数100年が経過しています。帝政ローマの時代。岩波文庫は絶版ですが、古…

パイドロス (プラトン)

プラトン、4冊目。ソクラテス師匠とパイドロスとの対話という体裁で、弁論術について述べています。 冒頭、パイドロスが知り合いのリュシアスが語ったという口説き話から始まります。「恋していない者にこそむしろ身を任せるべき」という妙な主張をするリュ…

饗宴 (プラトン)

原題「シュンポシオン」とは「一緒に飲む」という意味だそうです。プラトンがソクラテス師匠の愛についての語りを書き記した本。プラトン先生の常として対話形式で書かれていますが、さらにこの本では二重の対話となっています。登場人物が昔を思い出して語…

約束のネバーランド (白井カイウ/出水ぽすか)

約束のネバーランド、週刊ジャンプ連載で今年の6月に完結した漫画です。単行本で全20巻。先日読み終えました。面白かった。20巻を一気読みしました。 20巻の表紙、カバーを外してみる。 鬼が人間を食料とする異世界。農園で食用に育てられた子供達が自由を求…

犬がいた季節 (伊吹有喜)

四日市市内の近鉄「富田山駅」近く、公立「八稜高校」を舞台にした小説です。今週発売の新刊。大学入試と家族の不和が大きなテーマ。いろいろと悩んで卒業していくそれぞれの時代の高校生の話でした。 帯に「ページをめくれば18歳のあなたがいる」とあります…

メノン (プラトン)

ソクラテス師匠とメノンの対話形式で徳を議論しています。100ページくらいの短い本です。 P.79 徳は知である。 P.73 知なら教えられる。 P.104 しかし、徳を教えられる人はどこにも見つからなかった。 →徳は教えられうるものではない。 P.114 すると、徳はも…

ソクラテスの弁明 クリトン (プラトン)

プラトンは紀元前のギリシア時代の哲学者でソクラテスの弟子。ソクラテスは死刑に処せられるのですが、ソクラテスの裁判を傍聴して師匠の言葉をまとめたのがソクラテスの弁明で、死刑の直前に脱走を勧められた時のソクラテスの反論がクリトンです。 ソクラテ…

となりのトトロ

小説版の「となりのトトロ」、イラストは宮崎駿。 バス停でトトロに貸した傘、映画ではトトロが持って行ってそれっきりなのですが、小説では、翌朝、家の前の小径に傘がおかれていたとなっています。トトロが返しに来たらしい。トトロ、鷹揚な感じですが細か…

生の短さについて  他二篇(セネカ)

「生の短さについて」、「心の平静について」、「幸福な生について」、セネカの著作3篇です。 セネカはローマ時代の政治家。歴代のローマ皇帝に仕えたが、ネロ皇帝の時代に死刑に処せられてしまう。政治家・実務家としての生き方を簡潔に述べています。特に…

パンセ (パスカル)

フランスの科学者、哲学者パスカルの遺稿集です。パスカルは1662年に39歳で亡くなっており、死後にメモ書きなどを纏めて本にしたもの。だから全編を通してまとまりはありません。主語はなんだろう?という文章も多い。が一言ひとことに重みがあって飽きない…

古代への情熱 シュリーマン自伝 (シュリーマン)

トロイ遺跡を発見したシュリーマンの自伝です。 自伝と書かれていますが、一人称で書かれているのは第一章だけだったのでなんで??と思いましたが、あとがきを見ると、シュリーマンが自分で書いたのは第一章だけで、第二章以降は第三者がシュリーマン死後に…

哲学原理(ルネ・デカルト)

1644年、デカルト48歳の時の著作です。 冒頭、哲学を定義します。「哲学なる言葉は知恵の探求を意味」そして、「知恵とは単に処世の才能ではなくして、生活の思慮についても、健康の維持やあらゆる技術の発見についても、人間の知り得るすべての事物の、完全…

省察 (ルネ・デカルト)

デカルトの『省察』、出版は1642年です。 最初に購入したのは右側の岩波文庫の昭和35年出版の古本でした。安く買えてラッキーと思ったんですが、これは旧仮名遣いでまったく読めませんでした。 そこで以前、私はいつたいなんであると考へたのか。 言ふまでも…

『生命とは何か(シュレーディンガー)』 『生物と無生物のあいだに(福岡伸一)』

シュレーディンガー方程式でおなじみのシュレーディンガーが物理学者の立場で生命を論じた本です。1944年の出版。 ワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造を論文発表したのが1953年、したがってシュレーディンガーがこの本を書いたときには遺伝のメカニズ…

生物から見た世界 (ユクスキュル/クリサート)

1934年ユクスキュルの著作、イラストがクリサート。生物の行動を通して「環世界」という概念を語る本です。 生物からみた周囲の環境を環世界と定義しているようですが、主体が知覚するものはすべてその知覚世界になり、作用するものはすべてその作用世界にな…