Kawataka’s diary

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約束のネバーランド (白井カイウ/出水ぽすか)

約束のネバーランド週刊ジャンプ連載で今年の6月に完結した漫画です。単行本で全20巻。
先日読み終えました。面白かった。20巻を一気読みしました。

 

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20巻の表紙、カバーを外してみる。

 

鬼が人間を食料とする異世界。農園で食用に育てられた子供達が自由を求めて脱走し、こちらの世界に脱出する物語。
ジャンプ伝統の友情とか努力とかあきらめないとか、そういう要素がメインですがメッセージ性も強い。

読み始めたときは、「鬼が人間を育てて食べるって言うけど、それは人間が豚とか牛を育てて屠畜するのと一緒では?」と思ったのですが(事実、エマは鬼が人間を食べること自体は否定していない)、よく考えたら違ってました。

牛や豚は、牧場の管理をしませんから。

あちらの世界では、ヒトがヒトを管理/選別/出荷します。
人種差別、選民思想。ヒトも加担しての人体実験。特に後半の不快な緊張感。
これらはヒトとして許されるのか、というのが作者の問いかけと理解しています。

そして、「絶対に許せないけど、共に生きよう」というエマの態度。考えるところが多かった。
いろいろと重たいですが、とにかくハッピーエンドなので良かったです。

 

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「レイ、こっち」(Vol.20, P.205)
最終話、レイのバックパックをつかむコニー、後ろに立つママとオジサン。印象に残ったシーン。