Kawataka’s diary

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プロタゴラス ソフィストたち (プラトン)

ソクラテス本、7冊目。今度の相手はソフィストの重鎮、プロタゴラス

徳は人に教えられるのか、というテーマで議論を進めるソクラテスプロタゴラスソクラテスは教えられないと考えているので、プロタゴラスの主張に反論をしていきます。
ただ、後半はちょっとこじつけっぽいです。とにかくプロタゴラスをやり込めたい、という感じがします。
たぶん、ソクラテス師匠はソフィストが嫌いです。信用していません。

ソフィストとは、ソクラテスによると「魂の糧食となるものを、商品として卸売りしたり小売りしたりするもの」「魂の糧食とはもろもろの学識」(P.22、23)


プロタゴラスの返答がやたらと長いので、短く発言してほしいとソクラテスが頼んだら、それを拒否られた。イラっとしたソクラテスが席を離れようとした。そのときに周りがあれこれ言い出します。

ひとつ問いをかけられるたびごとに話をひきのばして長広舌を行い、討論をそらして答えを与えようとせず、聞いている大部分の者がもともと何の話だったか忘れてしまうまで、話を長くするというやり方はいけません。P.88」by アルキビアデス。
アルキビアデスといえばソクラテスの飲み友達、ソクラテスをフォローしての発言です。
会社の会議でもいます。長々としゃべり、何が言いたいんだか全くわからない人が。
そういう人の口癖は「要は~~」。要は、というのなら要約して話してほしいものです。

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 ソクラテス本はひとまずここまで。
次の岩波文庫を探し中。