これもハセガワの1/72スケールです。税込み704円とお財布にやさしいし、パーツ点数36点で素早く組み立てられる。
紫電改は、名前の通り「紫電」の改良機です。そして紫電は水上戦闘機「強風」の陸上機改良Ver.。強風→紫電→紫電改と改良された最終形態です。
2000馬力級の中島製「誉」エンジンを搭載し、F6Fをはじめとするアメリカ戦闘機と互角に渡り合える機体だったとされています。ただ、生産機数が少なかった。局地戦闘機だから絞ったのかもしれません。
太平洋戦争開戦の翌年、中島飛行機は2000馬力級の小型エンジン「誉」の上市にこぎつけます。小型かつ高出力で戦争後半に開発された各機種に使用されました。紫電改以外にも、海軍の「彩雲」、「銀河」、陸軍の「疾風」といった機種に採用されています。
零戦の「栄」エンジン(1000馬力)をベースに、4気筒追加し、且つ一気筒当たりのパワーを向上させ、外径は栄エンジンと大差ないのに2000馬力を達成した。
聞くと簡単ですが、一気筒当たりのパワーを3割増加させねばならなかったようで結構な難題と思います。
カタログ上は優秀とはいえ、オイルやガソリン品質に課題が多かった戦争末期のことですし、整備技術の伝承教育も難しかったようで、現場で整備する技術者は苦労されたと思います。
雷電と並べて撮影。