Kawataka’s diary

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休暇1日目

車で通勤する際に、NHK‐ラジオ第一を聴いています。最近アナウンサーが変わったようですが、その人のテンションが妙に高く、朝早いのに元気だな~、というのが率直な印象です。
先日、「想定外の長寿」というネタで話をしていました。内容はほとんど覚えていませんが、想定外の長寿というフレーズは印象に残っています。現代日本では、長寿は無条件に喜ぶべきことではなくなっているようです。

 

本日から長期連休に突入です。とはいえ家族全員の都合が見事にバラバラなので遠出する予定はなく、午前中は庭の除草と洗濯など。午後はぼーっとDVDを見ていました。

アクアイグニスへ

午後から菰野のアクアイグニスへ行ってきました。マルシェを見に。
曇り空で暑くも寒くもなく、絶好の行楽日和、人出も多くて駐車場は満車、京都や名古屋など県外ナンバー車が目立ちました。
マルシェはアクセサリーや衣料が多く、食品は数店程度でした。アクアイグニス店内でパンやジャムを販売しているからかもしれません。
ただし、店内のジャムは100g入りのビンで700円/個前後でしたから、価格で勝負する余地はあります。マルシェで500円/個で売ればそこそこ売れるんじゃないでしょうか。
なお、アクセサリーも雑貨も単価が高めでした。数千円/個の物も目立ちましたが、売れ行きはいかほどだったんでしょうか。

映画「劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」 感想など

響け!ユーフォニアムシリーズの最新作です。昨日ようやく公開となりました。原作を読んだのが一年半くらい前ですから長いこと待ちました。朝一、時間があったので観に行ってきました。

期待通り、作り込みが半端ない映画でした。夜の川面、雨の夜景、雨降りと日差し、グランドピアノに写り込む蛍光灯まで実写以上に実写みたい、すごい。京アニ、恐るべし。

自由曲は一曲ノーカット、セリフなしでした。このシリーズではもう当たり前なのですが、アニメ映画ということを考えると本当に凄いです。
↓どのくらい凄いかというと、いつものコンクールみたいに普通に感想が書けるくらい。↓

kawataka.hatenablog.com

コンクールの場面は映画館の音響と相まって臨場感がすさまじい。あの瞬間はコンクール会場にいるようでした。
オーボエのソロは正に独壇場、視点を360°回すカメラワークは実写ではとうてい無理でしょう。また、各楽器が目立つところはそれぞれ寄っていくし、ホルンのアップシーンでは、背景でティンパニが演奏しているところがちゃんと映っているなど、細かいところまで手抜きがない。
曲のラスト、待機中の部員が一斉に楽器を構えるシーン、そのときの真剣な表情や構えるときの手付き、恐ろしくリアルでした。いったいどうやって取材したんだか。実際のコンクール会場に行って、詳細に観察しないと描けないと思うんですが。
しかしこんな手の込んだ映像をよく作ろうと思ったものです。前作(届けたいメロディ)の演奏シーンを観た時も凄いと思ったのですが、今作はさらに上を行っていました。恐るべし。

あと、欲を言えば、音ですね。
金管の音の厚みや打楽器の響き具合をもうちょっと調節したら本当の吹奏楽ライブのようになると思います。Euphが3本あるんだから金管中音はもうちょっと厚みがあっても良いはずですし、TpやTbは本数ほどの厚み/広がりがないような気がしています。また、ハープの音は実際のホールではあんなに前面まで響いてこないと思います。
これは次作に期待ですね。

 


内容は、前作、前々作を観ていることが前提です。また小説上下巻を100分にまとめているので展開が急ぎ足でした。初見よりは小説を読んでおいたほうが楽しめる映画です。できれば、TVシリーズも作ってもらいたい。
映画「リズと青い鳥」に関連するエピソードは一切出てきませんが、あの映画が記憶に残っているために、オーボエとフルートの演奏が染み入る感じです。フルートは途中であきらめずに最後までオーボエを支え切ってました。良かった。
あと、Euphの中川さんの苦労もしのばれます。ややこしい同級生の面倒も見ながらオーディションのために練習もしてたんだと。

 

結果に結びつくかどうかわからないのに何で頑張るのか、と疑問を持つ一年生、ご意見はごもっともです。確かに世の中には頑張ってもどうにもならないことが多々あります。結局は時の運、ということが多いです。
だけど、頑張ること自体は決して無駄にはなりません。部活でも勉強でも、あのとき頑張っておいて良かったと思えるタイミングが必ず来ます。私も来ましたから。(20数年後でしたが)その時のためにいま頑張る、ってことで良いのではないでしょうか。

自分より下手な先輩との付き合い方に悩む後輩も出てきますが、それは悩むところではないです。自分のほうが上手いんだと自信をもって堂々と演奏してればよいです。
小説第一弾からこのテーマ(演奏の上手下手と先輩後輩の立場が絡み合ったいざこざ)は繰り返し取り上げられています。中高吹奏楽部の永遠のテーマなのかもしれませんね。特に高校吹奏楽部では経験者と初心者がごちゃまぜで練習するし。余計な忖度をしてしまうことが多いのかも。

面白かったのでもう一度くらい観に行くつもりです。

 

・私は中学高校とTubaを吹いていたので、この響け!シリーズではどうしてもTubaに注目してしまいます。
‐Tuba2年生の加藤さん、初心者で入部して最初は下手だったけど、一年頑張って練習した成果が出てとても上手になっていた。スケールの出来ぐあいが全然違いました。素晴らしい。(というかそういう細かい演出が素敵です。)もう一年間頑張って来年はコンクールに出て欲しいものです。
‐Tubaの鈴木さん(背が高いほう)、なぜか一人だけピストンチューバでした。マイ楽器?楽器が足りなかったから他校から借りている?何かの伏線?本当に謎です。描くのには全部同じモデルのほうが楽でしょうに。あえて変えた理由を知りたい。
ピストンだから構えたときにベルが自分の右(舞台の奥向き)に向きます。左隣の3年生は二人ともロータリーだからベルが自分の左向き(舞台の手前向き)。並び順が逆だとチューバを構えるときにお互いのベルをぶつける危険がありますので、必然的に鈴木さんは奥に座ることになります。あるいは間隔をあけるか。*1
なお、ピストンチューバと言っても、4番ピストンが1~3番と横並びではなくて左手人差し指で操作するように低い位置にあるモデルでした。黄前さんのEuph.のように。
たしかに、チューバのピストンは重いし押し込み距離が長いから右手小指よりも左手人差し指のほうが楽に演奏できそうです。しかしあんなモデルがあるんですね。知らなかった。*2
(私は、高校1年まではピストンで高2だけロータリーでした。ピストンだと速い指回しが難しいからロータリーが羨ましかったのを覚えています。鈴木さんは、3年生が卒業したらロータリーチューバに変えるんでしょうか。次作がもしあるなら、非常に気になります。)
‐一方で背の低いほうの鈴木さんはロータリーチューバの色合いが一人だけ濃かったような気がしました。これも謎です。何ゆえ仕様を変えたのか?

・Euphの1年生久石さんはマウスピースがシルバーではなくてピンク、備品ではなさそうだから私物?中学生時代のユーフォニアム練習シーンでもマッピがピンクでしたのでたぶん私物かと。本当にこの映画は設定が細かいです。

・練習はじめのチューニングB♭、TVシリーズの初回に比べたら恐ろしく上手くなってました。それから新歓ミニコンサート、一年前の暴れん坊将軍とは比べようもないくらい上手でした。

・一発目の曲がPUFFY吹奏楽Ver.)でした。視聴者ターゲットが40歳台です、相変わらず。

・2016年の吹奏楽コンクール関西大会はロームシアター京都で開催されました。だから、作中でもコンクール会場としてロームシアターが出てきました。
響け!シリーズにおいては当然のこと、この程度の再現にはもう驚かなくなりました。薄緑の京都市バスが行きかう岡崎公園付近の映像が実にリアルでした。

 

*1:GW連休に数年分のコンクールDVDを見返していたらピストンがロータリーよりも手前に座る学校が何校かありました。なので、必然ではなくてぶつけなければok。

*2:これもDVDを観ていたら4番ピストンが右手操作のチューバが2校くらいありました。そこそこメジャーなモデルのようです。

2016年度吹奏楽コンクール関西大会 高校A編成 北宇治高校(京都府代表)

2016関西大会(@ロームシアター京都)、聴いてきました。感想など。*1

京都府代表 北宇治高校】:課題曲「マーチ スカイブルードリーム」 自由曲「リズと青い鳥

 時間の都合で自由曲だけでした。課題曲も聞けたら良かったのですが。
50名を超える大人数、支える低音はユーフォ×3、チューバ×3、弦バス×2、さらにファゴット×2。Euphはたいていは2本の学校が多くて、3本乗せる学校はあまり見ないです。Euphにこだわりがあったんでしょう。コントラファゴットが持ち替えで出てきました、珍しい。学校備品にあったんだろうか。
自由曲はもともとは4楽章編成ですが、それをコンクール向けに編曲していました。個人的には第四楽章のユーフォのソロが素敵と思っていますが、同校は第四楽章のユーフォのソロは切って第三楽章のオーボエソロをメインに持ってきていました。よほどオーボエに自信があったようです。

実際、オーボエは非常に素晴らしかった。まさに独断場でした。そしてフルートはオーボエのソロをよく支えていました。(もうちょっと目立ってくれたらベストでした。)
地味ですが第2楽章頭のコントラファゴットとの掛け合いや、要所要所で締めたピッコロも良かった。

パーカッションは美味しいところが多かったようです。ティンパニ、タム、サスシン、、、。なかでもハープは目立っていました。もしかしたらフルート以上にオーボエをサポートしていたのではないでしょうか。
冒頭のトライアングルはカットした?ぼーっとしてたら聞き逃しました。

Tp達は高音を頑張って出してました。金管は全体にそつなく綺麗にまとめていたと思います。
上位入賞する学校は例外なく金管が上手です。北宇治高校も金管高音の出来が良かったので金賞は妥当、決してまぐれではなかったと思います。(支部大会で金賞を取るのは結構大変なことです)。
ただ、全国大会に出れるかどうかは実力だけでは決まらず、運にもよります。出れたらラッキーで、出れなかったら運が無かった、っていう感じで納得してはどうかと。昨年は、たまたま大阪の実力校がエスクラのソロでミスったというまさかの出来事がありましたし。(なお、その高校は雪辱を果たし全国出場を決めていました。クラリネットの担当者は一年間大変な思いを引きずったと思います。)

まあ、2017年に期待です。

 

 

 

 

 

*1:映画 「劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」より イオンシネマ鈴鹿 スクリーン4

知性について ショーペンハウエル

「読書について」に続き、「知性について」を読み始めました。
時間と空間、意志と知性の関係、記憶について、天才とは、など。

知性は、外来の作用を受け入れるための、きわめて高度に発達した感受性にほかならず、われわれに本来固有な内的本質をなすものではない。(P.81)

絶対的に客観的な、従って完全な知性もあり得ない。知性は独立に存在するものではなく、ある意志の道具としてのみ出現する(P.114)

P.114によると、知性は完全ではない。欠陥を持っている。なぜかというと意志をバックボーンに持つから、ということのようです。なんとなく言いたいことは伝わってきます。知性を頭から信用してはならないということ?

 

意思と切り離された知性は存在しない?そうするとAIは知性とは呼べない?


カフェミスト

午前中、PC仕事のために鈴鹿スターバックスへ。土日は勉強をご遠慮くださいとなっているためか、店内は空席あり、ただし、持ち帰りのお客さんで長蛇の列でした。

昨年くらいからスタバへよく行っているのですが、たいてい注文するのは「ドリップコーヒー」、メニューを見てもいまいちピンとこないから。ただ、ドリップコーヒーは少し濃い目。なのでミルクをカップの上縁まで足してミルクコーヒーにして飲んでいました。

今日は、思いつきでメニュー表のドリップコーヒーの次に書いてある「カフェミスト」を頼んでみました。ミストって霧のこと?と思ってたけど、作るところを見ていたらドリップコーヒーにホットミルクを足していて、要するにカフェオレでした。こういう胃に優しいのが飲みたかった、といまさらながらに感動していました。

ネットで検索したら、ドリップコーヒーにミルクを足すのがカフェミスト、エスプレッソコーヒーにミルクを足すのがカフェラテ、だそうです。カフェミストのほうがまろやかな味わいになっている、と。ひとつ賢くなりました。

トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ

昨日TSUTAYAへ行ったら「ビジネス書ランキング4位」とのことで売られていました。しかも平積み×3か所で。試しに買ってみました。ダイエット本です。

この本、要注意です。間違ったことは書いていないようですが、想定読者はアメリカ人です。日本とは全く食生活が異なる人々向けの本です。表紙を見ただけではわからないのですが。

色々な論文を引用して自説を補強していく論調は説得力があるのですが、書き方がくどい。同じことを繰り返し何度も書いている。400ページくらいの結構長い本ですが、整理したら半分以下に収まりそう。さらに読者がもっとも知りたいであろうダイエット方法論はラストの50ページくらい。そこまで読み進めるのに一苦労です。もっと工夫して書いたらよかったのに。

要点は

①これまでのダイエットではカロリーコントロールや脂質コントロールをしてたけど、それでは体重を落とせない。炭水化物だけ(パンとかパスタとか)食べていると痩せないよ。あと糖分もダメ。加糖ぶどう糖液糖は最悪っ!
インスリンをコントロールすれば体重を落とすことができる。インスリンが出続けていると体重は落ちない。間食ばかりしているとインスリンが出続けちゃう。ちょこちょこ食べはダメ。インスリンを下げるには一日おきに絶食すればよい。ただし水分は毎日ちゃんと摂ること!
③精製された穀物(小麦粉製品、パンとかベーグルとか)はダメ、添加糖もダメ(コーラなど清涼飲料水はNG、シリアルにも糖が加えられているものがあるよ、気を付けて!)、食物繊維や酢を取ってね。脂質、タンパク質はほどほどに。そうそう枝豆は良いよ!

シンプルにこれだけです。
②の説明に大部分を割いていました。これが著者の気づきらしいです。
③については、精製された穀物というのが気になるのですが、その他はまあそうでしょう、という感じ。異論はありません。

 

しかし、アメリカ人は普段どんな食生活をしているんでしょう。加工食品しか食べていないんでしょうか。そっちが気になります。

 ※各種論文の引用データで体重の減少をKgで整理するのは不適切。割合(%)で整理すべきでしょう。
※白米も精製穀物なのですが、白米の善悪については明確な議論なし。日本や中国は糖分の摂取量が少なく、肥満率が低いとのデータを示していました。この本、日本は対象外です。
インスリンと肥満に相関があることを繰り返し文献データで示しているが、なぜインスリンが肥満を引き起こすのか、については説明なし。著者は医師であって医学者ではないから、文献調査以上のことはしていない。
※肥満は7割が遺伝と示しているが、インスリン過剰も遺伝と言いたいのか?これが不明確。一日おきの断食で改善できるのは3割っていうことなのか?も不明。いまいち詰めが甘いが、論文ではないからそこまでの考察を求めるのは酷か。