Kawataka’s diary

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2020 中部日本個人・重奏コンテスト三重県大会 中学校の部

今日は中日アンサンブルコンテスト中学校の開催日、混成の途中(菰野中学校)から金管の最後まで聴いてきました。

朝日のアンコンは8重奏までですが、中日のアンコンは10重奏まで出場できます。だから音に厚みが出せる。ただし、2本増えた分だけ合わせるのは難しくなる。

また、聴いた感じでは、木管金管での混成は金管重奏よりも合わせるのが難しそうでした。
混成で本数を増やすと※特に木管金管の両方が入っていると※やっていることは小編成に近くなってきます。練習にもよると思いますが、アンサンブルで木管金管がバランス良く合奏するのは結構難しいような気がしました。

あと、金管も混成もHrが上手い学校は全体が締まって聞こえました。中音域の楽器は高音に隠れて目立たない、と思いきや、実は結構目立ちます。頑張って下さい!

 

四日市内部中学校 金管8(Tp3、Tb、Euph、Tuba、Hr×2)クロスセクションビュー
朝日コンクールの金管8と同じ曲ですが編成が少し変わり、Tbの代わりにEuphが入っていました。Tpのソロが一段と上手になっておりまして、次が楽しみ。

四日市南中学校 金管10(Tp2、Tb2、Hr2、Euph、Tuba2、Perc)幻想的組曲「わらべうた」より とおりゃんせ~あんたがたどこさ
朝日コンテストの金管8と同じ曲で編成を変えていました。Tuba、Tb、Hrを1本ずつ増やしTpを1本減らして10重奏としていたようです。つまり最低3人はアンコン初出場のはず。それでも滅法上手い。南中の金管パートの層の厚さがわかります。
相変わらずの大迫力、演奏後は溜息しか出ない。TpやTbは要所で筒先の向きを変えて響きに変化を出してみたり、そういう細かいところも抜かりが無い。

Hrの一本がかなり迫力のある音を出していました。最初はTbかと思ったのですが、たぶんHrではないかと。Hr特有の吠える音ではなく、Tbのようなアグレッシブな強い音でした。(本当にHrだったのかいまだに自信がなく)。朝日コンクールとは雰囲気が異なる仕上がりとなっていました。

午後を通して聴いた感じでは、この2校が抜群に良かったです。

桑名 陽和中学校 混成10(Fl、Cl4、St-Bass、Sax3、Perc.) 「テレプシコーレ舞曲集」より
実質的に木管重奏+弦バス、ClとSaxのバランスが良かったです。あと、弦バスを低音に入れたのも。
陽和中に限らず、桑名の中学校は木管アンサンブルが上手なように思います。

亀山 中部中学校 金管10(Tp3、Tb、Hr3、Euph、Tuba、Perc)スザート舞曲より
全体に丁寧な演奏という印象を受けました。Tpの3本が特に丁寧でした。きちんと揃えるのに結構練習したんじゃないでしょうか。

津 白山中学校 金管8 「ウィーンの情景」より1、2、3
HrやTbといった中音が良かったです。締まって聴こえました。あと、8人の表現豊かな吹き方が印象に残りました。一人ひとりがウイーンの風景をイメージしながら演奏していたんじゃないでしょうか。

久居の久居東中学校と津の芸濃中学校はスウェアリンジェンのロマネスク。久居東のFlと芸濃のTpの頑張りに拍手です。来年、部を盛り立てていっていただければ。

 

大ホールの隣の中ホールで個人の部も開催されており、金管重奏が終わった後でTb~Euph~Tubaと聴いてきました。
三重文の中ホールはほとんど響きません。大ホールは良く響くのでその違いに驚きます。響かないホールで演奏すると、上手い下手がよけいにはっきりとわかります。また、筒先が上を向くEuphとTubaは観客席に音を届けることを意識する必要がありそうです。

Tubaのラスト、桑名の陽和中学校だけは伴奏のピアノとTubaが対面で座って演奏していました。(他の学校は観客席を向いて座っていました。)アンサンブルではアイコンタクトが重要だから、これはありと思います。なるほど、です。個人演奏だから正面向いて座るのが当然と思い込んでいました。
また、グランドピアノは舞台上手を向いて演奏するから、Tubaが対面で座るということは舞台下手を向いて座ることになるのですが、ロータリーチューバだから筒先は観客席の方に傾くことになり、その結果、他のTuba出演者よりも音が観客席に届いていたようです。これはGoodアイデアと思いました。

(フル編成でもTubaは舞台下手に向いて座るからそれと同じですね。)
ただし、録画カメラは正面と舞台上手の袖に配置されていたようなので、DVDには背中と楽器しか映っていないかも。。。せっかくの個人演奏なのに。。。Tubaの悲哀です。仕方がない。

個人の部ではほとんどの学校がピアノ伴奏をつけていました。大人もいれば中学生も。管楽器が一瞬テンポを外した時にピアノを弾く中学生がとっさに合わせにいった学校がありました。さすがです。

 

 

冬のアンコンもひとまず今日で終わりです。これからは来夏のコンクールに向けての練習が始まるはず、アンサンブル練習を生かして、引き続き頑張ってください。