本日、厚生労働省からのガーゼマスク2枚が届きました。
4月1日に配布すると発表されてから2か月半、長いことかかりました。製造、品検、配布にかかわったすべての方の努力に敬意を表します。製造業に携わる者としては、一億枚を超えるマスクを1か月で調達して個別包装して全世帯に配達することが大変なオペレーションであることは、容易に想像がつきます。
世間では汚れていたとか小さすぎるとか散々な言われ方でしたが、特に汚れなどは見当たらず。大きさも特に違和感はないです。というのも、20年ほど前、使い捨て不織布のサージカルマスクが普及する前のガーゼマスクは、だいたいこのくらいのサイズでした。
当時は今のように予防目的でマスクをすることはあまりなくて、マスクは体調がすぐれないときにつけるものだったと記憶しています。のどが痛いときにのどを乾燥から守るため、そして咳が止まらないときに風邪ウイルスをまき散らさないため。なので、目の下から顎まで覆う必要はあまりなくて、最低限、鼻と口が覆えれば良かったんじゃないかと。
今回のガーゼマスクはそういう目的を持っていると理解しています。予防目的(=自分を守る)ではなくてウイルスをまき散らさないため(=周囲を守る)。
自作の布マスクと同じですね。
10年以上前に購入したガーゼマスクが非常持ち出し袋に残っていたので並べて記念撮影。今回のマスクとそんなに大きさは変わらない。
鼻から顎まで覆うサージカルマスクの”サージカル”は、外科「surgical」が語源のはずです。もともとは、お医者さんが感染防御用に使っていたマスクのはず。
外科手術の際に血液が飛び散ることがあるでしょうから、顔面の大部分を、目の下から顎まで、耳の脇まで大きくカバーするマスクが必要だったんだと思います。
それを、21世紀初頭に、花粉症対策マスクとして転用したのではなかったかと。お医者さんみたいでカッコいいし。小顔効果も期待できるし。
マスク配布政策への意見は差し控え。