トロイ遺跡を発見したシュリーマンの自伝です。
自伝と書かれていますが、一人称で書かれているのは第一章だけだったのでなんで??と思いましたが、あとがきを見ると、シュリーマンが自分で書いたのは第一章だけで、第二章以降は第三者がシュリーマン死後に書いたそうです。なるほど。
子供のころに聞き覚えたホメロスの神話を忘れられず、大人になってから現地を訪れて「ここに宮殿があった!」とか「この川の水を飲んでいた!」と大いに感動する。今でいうところの原作地巡り、聖地巡礼でしょうか。オタクっぽい。(尊敬の念を込めて)
ただ、トロイ戦争の遺跡を求めるあまり、他の遺物には目もくれず、上層部の別の時代の遺跡を破壊してしまったらしい。←これ、絶対にやったらダメなやつです。現代だとSNSで大炎上するやつです。残念。
シュリーマンはドイツの人ですが、独学で語学を勉強し、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、そして現代及び古代ギリシア語を身につけたと。
スペインイタリアポルトガルは類似性があると思いますが、それにしてもよく覚えたものです。
その勉強法が独特で、「非常に多く音読すること、決して翻訳しないこと、毎日一時間を充てること、つねに興味ある対象について作文を書くこと、これを教師の指導によって訂正すること、前日直されたものを暗記して、次の時間に暗唱すること」P.25
文法は勉強しなかったと断言しています。海外ドラマやアニメで外国語を勉強するような感じでしょうか。やっぱりオタクです。。。
近所のドラッグストアで7枚入りマスク298円。躊躇なく買える価格。箱入りはまだ無い。