Kawatakai’s diary

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夜行 (森見登美彦)

夜行(森見登美彦)、2019年発行。

読み進めていくとほんのり怖くなってきます。表紙のイラストはかわいいけれど、中身はホラーで不思議な小説です。


こちら側とあちら側の一対の世界の物語。主人公はそれと気づかぬうちにあちら側に出かけてしまったが、ラストで自分の世界に戻ることができた。鞍馬の火祭で失踪した友達はもとはあちら側の住人で、失踪=あちら側に戻った、ということらしい。
あちら側が死後の世界というわけではなくて、たぶん、白黒反転のような世界。夜行に対する曙光。