Kawataka’s diary

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バンド・オブ・ブラザース5

第8話「捕虜を捕らえろ」 次第に終戦が見えてきつつあるのに、大佐の思い付きのような命令で無駄な戦闘を引き起こし、兵員を無駄に失う空しい話です。だいたい、最前線で監視任務についているドイツ軍の下士官兵が、どんな重要情報を持っていると思ったんでしょう。せいぜい、部隊の士気とか前線周りの配備状況くらいでしょう。夜間にベテランパラシュート兵を15名も派遣する価値がないことくらい、最初からわかりそうなものなのに。

9話と10話では、戦闘はほとんどなし。戦う相手がいなくなり、軍紀が乱れる米軍と、負けても規律正しいドイツ軍の対比は、BBCによる米軍への当てつけかもしれません。少佐や大尉クラスなのに、銀食器をくすねたり朝から酒を飲んだりしていたら、しかもそれを部下の前でやっていたら、下士官兵は当然真似します。軍事品なら理由は後からこじつけられますが、民間人の食器を持ち出したら、それは窃盗であり、本来は軍法で取り締まるべきです。そうしないと規律が保てなくなります。
(現代の米軍ではこの辺りはうるさいらしく、ローン・サバイバーでは敵の武器を持ち帰っただけで懲役20年を食らうと言ってましたが)
特に飲酒はあり得ない。酔っぱらった状態で銃火器を携行するのは(しかも実弾も)きわめて危険です。何考えてんだか。


バンド・オブ・ブラザースを観ての印象としては、
当時の米軍のリーダーは、確かに合理的で勇猛果敢かもしれませんが、軍紀の重要さを理解していないという時点で大したことはなかった、というのが私の印象です。