9月にネットで入手したカメラ、キヤノンのキヤノネット28。
1970年代半ばのカメラです。
クラシカルな雰囲気が良い。
一眼レフは重くてシャッター音が響くし、気軽に撮影できないのがいまいちと思ってネットを探していたら、良さそうなのが出品されていました。
シャッターと露出計は可動します、という状態で、送料込みで2000円ちょっとでした。
輸送中に壊れることもありえるけど、2,000円ならまあいいか、と思い購入してみました。
昔は水銀電池を使っていたそうですが、今では水銀電池の入手は困難です。なので代わりにLR44を使います。これは一眼レフでも同じ。
電池の厚みが違うからそのままセットするとスカスカになります。アルミ箔を細かく折ってスペーサー代わりにしておけばOK。水銀電池とは電圧が違うから露出計の指示値がずれるらしいですが、普段使いなら特に気にならないと思われます。そもそもセンサーも劣化しているでしょうし。
どうしても気になるのならASA感度設定でずらせばよいはずです。
届いてからさっそく電池を入れたら針がじんわりと動き出しました。シャッターも切れて、使えそうとわかり一安心。針の振れ方はやや不安定ですが、50年前の機械だからそんなものと割り切って使います。
動くとわかったら次はメンテナンス。
大したことはできませんが、裏ブタに張り付けられているスポンジがボロボロだったので、無水エタノールで溶かして取り除き、書道の下敷きを切り出して両面テープで貼り付けました。
あとは、外面を無水エタノールでひたすら掃除しました。
10月1日の栄の街頭で何枚か撮ってみたところ、なかなかきれいに映りました。
フィルムカメラ独特の画質です。なんというか、昭和の感じ、懐かしい感じがします。
このカメラは露出見合いで絞りが自動で設定されます。人はピントを合わせてシャッターボタンを押すだけ。楽です。