Kawataka’s diary

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珪藻土バスマットの件

ニトリカインズホームで販売された珪藻土マットからアスベストが検出されたとのことで、一斉回収になりました。
我が家にも一個あります。数百万個単位の回収になるらしく、大事件です。

 

アスベストはいわゆる石綿のことで、繊維を長期にわたり吸い込むと肺がんのリスクがある。アスベストには複数の種類があって、クロシドライトが毒性最悪。今回検出されたのはクリソタイル。毒性はクロシドライトよりも低いが、それでも有害なことには変わりない。

ただ、80年代まではアスベストは身近に使われていました。断熱材、補強材として。
小学校の理科室には石綿金網が普通にあったのを覚えてます。理科実験室から石綿金網が撤去されたのは90年代に入ってからのはず。
また、今でもそこらのちょっと古い目の工場にはアスベストを含有したスレート建材が残っているはずですが、固めてあれば、すなわち割ったり削ったりしない限りは、飛散しないので特にリスクはなく、だから今でも使い続けている。

今回、最大の問題はここにあります。
ニトリ珪藻土バスマットを買うと、汚れが目立ったら表面を削ってください、っていうことでサンドペーパーが入っているんです。自宅で削った人が相当な数いるはずです。防塵マスクや防護衣を付けてはいないでしょう。
マットを日常的に使うだけならリスクは高くないと思うんですが、削ったとしたら話は別です。もちろん、影響が出るのは長期に渡って吸い込んだ場合であり、2~3回程度なら有意な影響は出ないだろうとは思うんですが、ルーチン家事として毎週1回削ってまます、みたいな人がいないとも限らないでしょうし。

肺に影響が出るのはおそらく10年以上先です。そこまでニトリはフォローできるのか?

 

 

 

アスベスト入りのボードをサンドペーパーで削る、保護具なしで、って普通に考えたら絶対にダメです。会社なら即刻に作業中止するレベル。