今日の朝刊で興味深い記事がありました。
「職人技 火花の色で出荷検査」といった内容です。
大手鋼材メーカーが、出荷の最終検査において、削って火花を飛ばし、目視で観察し、異材でないことを確認すると。火花の長さや色、先端の特徴で見分けると。
食品や飲料、化粧品なら官能検査もありでしょうが、それは色やにおいや味や肌触りなど複数の因子が絡み合っていて機械では判定困難だからです。鋼材の出荷検査は異元素の有無を見れれば良い。機械でやれるのになんで官能検査?と疑問のみが残りました。
記事には責任の重い仕事です、みたいなことを書いていましたが、そりゃそうでしょう。鋼材で異種材が出荷されてしまった場合の影響を考えると、重すぎます。これは職人芸を奨励するのではなく、機械で実施すべきではないかと思いました。簡易にやるのなら蛍光X線でいいんじゃないかと。どうしても火花でやりたいなら、画像撮影→解析ソフトという手もある。常々、人に頼らない管理を言われている身としては、違和感あり、でした。
職人技って、こういうことじゃないのでは、と感じた次第です。