Kawataka’s diary

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武士道(新渡戸稲造)

以前から興味があった「武士道(新渡戸稲造)」です。
新渡戸稲造アメリカ在住なので、この本はアメリカで英語版として出版された本、なので内容も欧米人向けでした。

おそらく当時の欧米人の「日本は未開で野蛮な国」っていう偏った見方に対して反論したかったんでしょう。日本をアピールするために、騎士道や哲学も引用しながら、本を書いたものと思います。

著者は1862年の生まれですから、武士が消えつつあった時代にちょうど青年期を送ったことになります。世の中が急変する最中、古き良き時代に思いをはせ、それを書き残したかったのかもしれません。(先日読んだ「武家の女性」もそんな想いが感じ取れました。)

P.116 かくして武士道の教うるところはこれであったー忍耐と正しき良心とをもってすべての災禍困難に抗し、かつこれに耐えよ。
とし、死を急ぎもしくは死に媚びるは卑怯と断じています。(P.115)

 

全ての困難に対抗し耐える、逃げない。それには強い心が必要。

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