Kawataka’s diary

週末と休日メインで更新中

災害時にも役立つ登山用品

11/7の中日新聞、19面、災害時にも役立つ登山用品という特集記事です。 

災害時にも役立つ登山用品 「使って慣れておいて」:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web)

記載されているお役立ち品は以下の青字の通り。共感できるものもありますが、災害用としてはちょっと首をかしげるアイテムもある。ということでメモ書き。

◆ヘッドランプ
◆ホイッスル
◆ツェルト
◆携帯浄水器
◆ガスバーナー
◆歯磨きジェル

 

まず、ガスバーナー、準備しておいたほうが良いのですが、リンク先の写真のようなタイプはあんまりお勧めできないです。このタイプは鍋をかけるとトップヘビーになり不安定になるのが難点です。風に弱いし、汁受けがないのもいまいち。また災害時にはガスカートリッジの調達が非常に困難になることも予想される。利点はコンパクトで携帯容易というところですが、万一に備えて家庭の押し入れに保管しておくだけならコンパクトでなくともよい。
家庭防災用ならいわゆるカセットコンロのほうが使い勝手が良いと思います。ヤカンでも土鍋でも煮炊きできます。カートリッジの補給も比較的容易そうです。
登山用品店ではカセットコンロカートリッジに対応するガスコンロも売られているはずです。補給の観点からはせめてそちらを選択してはいかがかと。
※コンロは体育館などの避難所や自動車の中では使えないと思います。火災や火傷、酸欠の原因になります。キャンプにおいても、冬山など特殊な場合を除きテント内でのコンロ使用は推奨されていないはずです。せっかく登山用品店に行ったのならそのあたりも取材してほしかった。

 

次にツェルト、通勤バッグに忍ばせるならこれでも良いのでしょうが、家庭防災用ならツェルトにする必要性はあまりないです。かなりお高いですし。
家庭防災用ならホームセンターでブルーシートを買った方がはるかに使い勝手が良いし安価。ブルーシートも厚さが3種類くらいありますが、簡易テントにするなら一番薄いので十分かと。2畳サイズくらいの大きさがそこそこ使い勝手が良いのでは。7~800円くらいです。
もっと薄手のシートなら百均でも買えます。いわゆる養生シートなので防水性には劣りますがトイレの目隠し用途なら十分。安くて薄くてかさばらないから5枚くらい買っといても良い。
※もし家が壊れて庭でテント生活をすることまで想定するなら、3万円くらい出してColemanなんかのお値打ちな4人向けテントを買うべきです。ツェルト×4個でテント生活はできません。

 

浄水器は、恐らく濾過浄水器のことでしょう。風呂の残り水をこれで飲むのは本当に緊急時ですね。殺菌するわけではないから病原菌のリスクが付きまといます。
災害時に水あたりを起こすとかなり悲惨です。口に入れるものは最新の注意を払ったほうが良い。
ろ過浄水器はお守り代わりに持っておくとして、PETボトルの水を十分に備蓄しておき、水筒も準備しておき、あとは給水車の配給を待ちます。私なら。

 

ヘッドランプとホイッスルは同意します。
最近は性能の良いLEDヘッドライトが安価に売られるようになりました。単三乾電池1個で一晩持つモデルがあります。そんなので十分かと。家電量販店なら1500円くらいでしょう。
ライトは個数をそろえたい。一家に一個では不足で、一人につき最低一個は必要。百均でお安く個数を増やすのも一手です。百均のLEDライトは意外に使えます。
あと、追加で単二か単一×2個仕様の高輝度LEDライトを一個持っておけば心強い。
ホイッスルも一人一個は必要。百均でもホイッスルは売られていますが、百均の笛は当たり外れが大きいという印象を受けています。こればっかりは専門店で数百円のを買った方が無難かもしれません。

 

そのほかに寝袋も書かれていましたが、登山用の寝袋は性能は良いのですがかなり高価です。。。寝具はケチってはいけないとは思うのですが、使うかどうかわからないのに、とも思います。お財布に余裕があれば、ってところでしょうか。
寝袋よりもマットを準備したい。たとえ寝袋があっても、固い床やでこぼこの地面にじかに寝るのはかなり苦痛ですから。

 

 

備えあれば憂いなし。備えよ常に、です。