Kawataka’s diary

週末と休日メインで更新中

令和元年度三重県吹奏楽コンクール 中学校A編成

 今日は朝日吹奏楽コンクール三重県大会へ行ってきました。場所はいつもの三重文です。朝10時から14時過ぎまで全14校を聞いてきました。全校を通しで聞くのを一度やってみたかったんです。

出演順1で ”三重県の王者” 四日市南中が吹くという絶妙な順番でした。南中と比較されるのは他の各校にとってはつらいかも。
結果は、四日市南中四日市内部中四日市朝明中津市朝陽中の4校が金賞、鈴鹿市天栄中桑名市光陵中伊賀市崇広中尾鷲市尾鷲中菰野町菰野亀山市亀山中松坂市久保中鈴鹿市白子中鈴鹿市神戸中桑名市陵成中の10校は銀賞でした。*1
優秀賞は南中、3年連続の優秀賞です。県代表は内部中、朝明中、南中の3校でした。
朝明中が県代表になるのは恐らく初めてではないでしょうか。過去3年の記録をみても銀賞でした。金&代表、躍進おめでとうございます。

中学校A編成は今年も代表が入れ替わりました。南と内部が安定して2枠を取り、残りの1枠を各校が争うという感じ、面白い。実力伯仲だからどの中学校にもチャンスはあります。来年も楽しみです。

 

  • 南中:50名の大人数でプッチーニ蝶々夫人(第2幕)を、朝一のハンデをものともせずに大迫力で演奏していました。朝一で県代表&優秀賞を取る、抜群の安定感です。いつも通りの金管の大迫力に加えて、今回はオーボエがいい感じでした。途中でイングリッシュホルン(たぶん)に持ち替えをしていました。なかなか良い仕事をしていました。

  • 内部中:「パラフレーズ・パァ≪スタティック・エ・エクスタティック≫アヴェック・アン・プロローグ・エ・レピローグ」(天野正道*2 45人前後で昨年からは少し人数を減らしていましたが、木管は相変わらずの安定感、不安なし。今年は、金管高音のクリアな音質が素晴らしかった、自由曲の第一音から観客を引き込んでいました。そしてEuph.が良かった。アンコンで吹いていた子だと思います。あとはティンパニの速打と弦バスのキレのある運弓にしびれました。かっこいい!
    指揮が上手い。練習通りの演奏ではなくて、音量やテンポをその場で最適化していたようです。Clに「もっと出せ」ってジェスチャーしてました。コンサートみたい。そしてそれに応える中学生がまた凄い。どんな練習しているんだか。

  •  朝陽中:自由曲は「烏山頭」40人でうまくまとめた演奏を見せていました。地力があります。昨年の県代表は伊達じゃない。40名でチューバ3に弦バス3(課題曲だけ)という低音厚め編成の効果か、バランス良かった。締まっていました。今年も代表を獲ったと思いましたが、金賞は獲ったものの代表は惜しくも逃しました。残念。

  • 朝明中:課題曲Ⅲを演奏したのは3校ありましたが、その中でも結構上手でした。この曲は、マーチにしてはテンポがゆっくりとしていて合わせづらいんじゃないかと思います。自由曲は「風姿花伝」うまく纏めていました。昨年までは県大会は銀賞続きでしたが、調べたら去年のアンコンで打楽器7が県代表に選ばれていました。秋から冬の練習が実を結んだということでしょう。おめでとうございます!

  • 神戸中:昨年よりも断然良かった。35人くらいでしょうか、昨年よりも人数が増え金管に厚みができ、「沢地萃」(天野正道)難しい曲をテンポ良く演奏していました。昨年よりも余裕が出ていました。ノリノリって感じでした。来年が楽しみです。

  • 白子中も30名以上、「ケルト民謡による組曲」をリズム感良く演奏してました。ファゴット2本にチューバ3、弦バス1と昨年よりも低音が厚くしていました。低音が厚いからTpとFlが活きたのでは。打楽器含めて配置を右に偏らせたのはTpとFlを目立たせるための工夫でしょうか。この2パートが引っ張っていました。

  • 尾鷲中:歌劇「道化師」 少人数! Tp2, Tb2, Hr2, Euph1, Tuba1, Cl3, Fl1, Piccolo 1 Perc.7 で20人! 少ないけれど全く問題なく吹いていました。素晴らしかった。課題曲なんて40人編成と遜色ない迫力でした。A編成で勝負をかけてくるだけのことはある。
    全員で吹いているときでも誰がどの音を出しているかわかるというのは面白い経験でした。ラストで管楽器が打楽器に負けてしまったのだけが残念です。管楽器が13人しかいないから仕方がないか。
    三重文では打楽器の音量注意です。やたら響いて聞こえます。 

  • 亀山中:課題曲は朝明中のほうが良くできていましたが自由曲のプラハ1968は良くまとめていたと思います。ラストのフォルテシモは圧倒されました。これは金かも、と思ったのですが銀賞だったのは残念。

*1:楽譜通りに吹くだけなら銀賞どまり。その上の金賞を獲るには「自分たちの音楽を創る」必要がありそうです。ソロが上手いとかそういうことでは決まらず、バランス良く音楽を創れるかどうか、のような気がしました。

*2:これは曲名が長い、アナウンサー泣かせです。