読書について (ショウペンハウエル)

先日の「幸福について」に続き、ショウペンハウエルの「読書について」を読んでいます。この本、読書を勧める内容かと思いましたが、さにあらず。古典以外は悪書だから読むに値しない、多読は他人の思索が流入するだけだから有害、とばっさり切り捨てていました。

自ら思索することの重要性を説き、読書は自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだから常にまとまった思想を自分で生み出そうとする思索にとってこれほど有害なものはない(P.11)
他人の思索を追うあまり、自らの思索から遠ざかるから多読に走り過ぎてはならない。(P.16)
一日を多読に費やす人間は次第に自分でものを考える力を失っていく。(P.128)

といった具合。
ただし、読書を全否定はしていない。最後のほうで重要な本は続けて二度読むべきである(P.138)とも言っている。新刊本はけなすが、一方で古典は奨励する。読む本を選べ、冊数を誇るな、ということが言いたいんだと納得しました。

 

なんとなく、ショウペンハウエルは世の中を斜に見る人のような気がします。言いたいことをストレートに言わない。うがった見方、言い方をする。でも、そういうところに共感します。自分も会社や世間を斜めに見てしまうところがあるから。


もう少しショウペンハウエルの本を読んでみます。