Kawataka’s diary

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練習艦やまゆき

昨日から四日市港に海上自衛隊練習艦「やまゆき」が寄港しています。一般公開には行かなかったのですが、ふと思い立って16時ごろに港に向かい、出港を観てきました。

ウィキペディアによると満載排水量は4000tを超えるくらい、全長133mのすらっとした艦です。岸壁からは、前甲板のOto Melara76mm速射砲(生で見るは初めて!)とアスロック8連装発射機、艦橋両脇にCIWS×2、舷側にハープーン4連装発射管、と対空、対水上、対潜の一通りの武装が揃っているのが見て取れました。後部にはシースパローもあったはずです。当方「沈黙の艦隊」世代でして、なじみのある装備ばかりです。それにしても、コンパクトな船体にこれでもか、とあれもこれも詰め込んだ感じがしなくもありません。

 また、最近の艦のようなのっぺりした外観ではなく、各装備がむき出しになっているのは、いかにも強そうです。(まあ、実際には隠ぺいしたほうが対レーダー/対防御の観点から好ましいのでしょうが)

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 艦首で出港作業を取り仕切っていた士官は女性でした。(艦首左から二人目)。艦長も女性とのこと。あらゆる職場で女性が活躍しています。

マストに上がっているのはこいのぼりです。 

 

16時に港に着いた時点では、まだタラップはかかったまま、甲板に乗員が待機している段階でした。その後、50分くらい待ち時間があり、乗員のみなさんも甲板上で所在なさげでしたが、タラップが上がり、笛とメガホンで号令がかかると、慣れた様子で作業にかかり、3番放せ(舫綱はなせ)~ラッパ号令~1番放せ、までものの数分、2隻のタグボートに引かれて岸壁から離れたと思ったら、あっという間に出港していきました。さすがに速い。出港に時間を費やしていたら負け確定ですからね。

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当方、艦船の出航を見るのは初めてです。いろいろな号令、ラッパ、ホイッスルが聞けて、興味深く見学してました。

 

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マストに桜一つの将官旗を掲げていました。帰ってきて調べたら、これは隊司令旗なので、第一練習隊の司令が乗艦されていたようです。※将官旗はマストの後ろで隠れています。

出航前に信号旗をいくつか掲げました。白赤の市松は半旗の位置で、「出港作業中」を示しているらしい。

 

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号令「帽振れ」。

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もういちど帽振れ。艦体の鼠色が西日で鈍く輝き、凄みを利かせています。

 

この記事を書いていていろいろ調べて知ったのですが、 艦首の日の丸は出港と同時に降納するのだそうです。停泊時のみ掲揚するらしい。航行中は艦尾の自衛艦旗を掲揚する。勉強になりました。