Kawataka’s diary

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映画 「リズと青い鳥」

 

昨日「リズと青い鳥」が公開されました。イオン鈴鹿シネマでも上演していたので、今日の朝一で観に行ってきました。オーボエとフルートの掛け合いがどんな感じになっているのかちょっと楽しみ、って感じで軽い気持ちで出向きました。

 

が、これはとんでもない映画でした。音楽がいいとか画が綺麗だったとか、そんなありきたりな言葉では片づけられないです。圧倒されました。
京都アニメーション、恐るべし。

画、音楽、セリフ、息遣い、演奏、人物の振る舞い、足音まで、どの一つのアクションにも情報が込められている。それを見逃さないように見る。持ち込んだコーラも飲めない。映画を見終わるまで気が抜けない、集中して緊張しまくり。こんなに観るのに集中した映画は初めてです。

 

・原作を読んでてよかった。初見では追いつけなかったかもしれません。

・背景のち密さと人物の繊細さは、昨秋の響けユーフォニアム2を超えたと思いました。特に人物の表情は実写では到底できないでしょう。アニメでしかできない。しかしながらこんなアニメーションは今までに見たことがないです。

・この映画は吹奏楽の演奏に重きをおいていません。音楽に期待する映画ではない。しかし、オーボエの覚醒はヤバいです。素人にも画と音楽で覚醒が分かるようになっています。また、そのときのフルートの動揺が手に取るように伝わってきます。観ているこちらも動揺します。ヤバいです。

・ハッピーエンドかどうか、あいまいな終わり方でした。鎧塚さんの最後の表情を見て、私はハッピーエンドだと思いましたが、観る人によって違うかも。

 ・ダブルリード組が初めて登場したシーンの背景音楽が、オーボエファゴットだったような気がします。細かいところにこだわってる。

オーボエチャルメラを吹くのは定番。

オーボエのソロ、キーの作動音も聞こえた。細かいところも手を抜かない。

・フルートとオーボエのメロディを他パートの2人が真似て吹いていた。これ、吹奏楽部あるある。自分も時々やってた。他パートのメロディを遊びで吹くのは楽しいんです。気楽だし。

 

 

 

※9:10~の上映(鈴鹿シネマのスクリーン5)で、お客さんの入りは30人もいないくらいだったと思います。残念。良い映画なのに。

 

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製作者に敬意が伝われば。とにかく凄い映画でした。