朝一で鈴鹿イオンシネマへ行ってきました。一日空けて3回目です。スクリーン3でお客さんは10名足らず。人気がいまいちで寂しいですが、雑音が少なく集中して見れるのは良い。
3回目なので、だいぶ余裕をもって視聴することができるようになりました。(観るのに余裕ができたってどういうことだか。でも本当に集中/緊張して観る映画なのです。)
disjointという単語がいきなり提示され、しかも最後まで解説が無いのでかなり面食らうのですが、
冒頭の登校シーンから2人の足音はばらばら、揃っていない。ピッチも合っていない。その後もすれ違いばかり、噛み合っていない。→「disjoint」
ラスト、図書室と音楽室 場所は離れていても、二人の足の動き、ページをめくる動きはシンクロ、一緒に「コンクール頑張ろうね!」と→「joint」
disjointが、数学用語で互いに素、であることを知っている人は少ないんじゃないかと。自分も観終わってからスマホで検索しました。数学の授業の場面で、約数が1以外にない関係を互いに素~とかなんとか説明していましたが、まったく気づきませんでした。これはさすがに製作者が挑戦しすぎと思いました。
表情に演技させている、というのがこのアニメの凄さです。一押しは理科室の「ふぐ…」からの一連のシーン、鎧塚さんは一言も発しないのに、表情だけで感情が伝わってきます。ぼんやり~驚き~うれしさ~切なさ~。
これは、実写ではできないです。人間の表情はここまで意図的に変えられないはずですから。必ずセリフで補完しようとすると思います。
観客にどう受け止められるかを計算しつくして表情を描いているからできることです。凄いです。京都アニメーション、恐るべし。
オーボエの覚醒も素晴らしい。 演奏、オーボエの動き、指の動き、鎧塚さんの目元、表情、全てが「演技」してる。 そして、それを聞いた傘木さんの動揺も、表情や目線が雄弁にもの語っている。動揺するさまが手に取るように伝わってくる。実写では到底できないでしょう。 凄い。
物語のラスト、コンクール頑張ろうね、とわざわざ言ったということは、大会の前日なのでしょう。
帰りにタワレコによって、リズと青い鳥のサントラを買いました。聞いてびっくりしたのですが、トラック1、足音や給水機の音、小鳥のさえずりなんかも入っていました。だから、トラック1を聞くと、映画の冒頭5分くらいがそのまま再現されます。(会話がほとんどないから)。凄い、映画も凄いが、サントラも凄いです。
多くのトラックは環境ミュージックという雰囲気です。流しながら仕事をするのにいい感じ。うちのBoseは、いつもは低音が強調されすぎて好みじゃないんだけど、こういう環境系の音楽をかけると、実によく響かせてくれます。